このページでは,「宇宙へ向かう物理学」の学習の進め方を示す.
このロードマップの目的
「宇宙を理解する」という目標に向けて,どのような順序で物理学を学ぶべきかを整理するものである.
ここでいう「宇宙を理解する」とは,重力や時空の構造を,自らの手で記述できるようになることを意味する.
その最終到達点の一つが,一般相対論である.
本ロードマップは,そこへ至るための最短ルートを示す.
全体像|宇宙へ至る一本道
本サイトでは,以下の順序で物理学を学ぶことを想定している.
物理数学 → 力学 → 電磁気学 → 特殊相対論 → 解析力学 → 一般相対論
この流れは単なる並びではなく,それぞれの分野が次の理解の前提となるように構成されている.
なぜこの順番で学ぶのか
物理数学
物理学は,数学を用いて記述される.
英単語を知らないと英文を読めないのと同様に,数学を知らなければ物理学を理解することはできない.
したがって,まずは物理学における言語である数学を身につける必要がある.
物理学で用いられる数学を,まとめて物理数学と呼ぶ.
力学
力学は,物理学の中で最初に完成した理論体系である.
物理学における基本的な考え方の多くは,力学を通して学ぶことができる.
電磁気学
電磁気学では,「場」という概念が登場する.
これは一般相対論に限らず,現代物理学の根幹をなす非常に重要な考え方である.
また,電磁気学の基礎方程式である Maxwell 方程式を考察することにより,特殊相対論へとつながる.
特殊相対論
特殊相対論では,時間と空間の捉え方そのものが変わる.
例えば,「同時」という概念が絶対的ではなくなる.
ここで日常の直感とは異なる世界が現れる.
解析力学
解析力学は,力学をより抽象的・統一的に記述する理論である.
ラグランジアンやハミルトニアンといった形式により,物理法則をより深く理解できるようになる.
これは一般相対論を理解するための重要な土台となる.
一般相対論
一般相対論では,重力は力ではなく「時空の歪み」として記述される.
これはブラックホールや宇宙のはじまりを説明する基礎となる.
ここが,「宇宙を理解する」という目標の一つの到達点である.
学習の進め方
基本的には,物理数学から順番に学習することを推奨する.
しかし,各分野を完璧に理解してから次に進む必要はない.
重要なのは,何度も行き来しながら理解を深めることである.
想定している読者
本ロードマップは,以下のような読者を想定している.
- 高校数学の知識を持っている人
- 宇宙に憧れ,物理学を本気で理解したい人
- 一般相対論を理解したい人