この記事では、Overleaf のアカウントを作成するところから、日本語で LaTeX 文書を作成できるようになるまでを解説します。
Overleaf の始め方
次の 9 ステップで Overleaf を始めることができます。

Googleアカウントを使うと楽ですが、他のメールアドレスを登録しても構いません。
大学から配布されたメールアドレスは卒業後使えなくなってしまうので、プライベートのメールアドレスを登録しておくと良いと思います。

はじめは無料プランで始めて、必要に応じて課金すれば問題ありません。

私はずっと無料プランで使っています
私がアカウントを作った際には、以下の3つの質問をされました。
- Have you ever used LaTeX before ?(LaTeXを使ったことある?)
- What should we call you ?(何て呼べば良い?)
- Where do you primarily work or study ?(どこで仕事や勉強をしてる?)
正直に答えても良いと思います。


アンケートが終わると、上のような画面になります。
画面上の青いバーに「日本語でOverleafを使うならクリックして!」という案内が出るので、日本語にしたい場合はクリックします。





「Welcome to Overleaf」しか日本語になってない笑
というツッコミは置いておいて、「Create a new project」をクリックしてプロジェクトを作ってみましょう。


ここでは、空のプロジェクトを作成します。


何でも良いのでプロジェクト名を入力して、右下の「作成」をクリックします。
まだ LaTeX で日本語が使えるような準備をしていないので、英語のプロジェクト名で作成するのがおすすめです(testやaなどでOK)


新規プロジェクトを作成して、上のような画面が出てくればひとまず完了です!
画面左から、「プロジェクト内のファイル」、「エディター(コマンドを入力して編集するところ)」、「コンパイル結果(出力されるPDF)」が表示されています。
必要な初期設定:日本語を使えるようにする
これで LaTeX が使えるようになりましたが、日本語で入力するためにさらに設定をする必要があります。
まずは試しに、日本語を入力してみます。


エディターの14行目に「あ」と入力しました。
そして、画面上の「リコンパイル」をクリックすると、エラーとなります。



右の画面に「あ」が出力されてません
リコンパイルは、Windowsなら「Ctrl+S」または「Ctrl+Enter」でもできます
日本語が使えるように設定していきます。


画面左上の「ファイル
」マークをクリックします。

ファイル名に「latexmkrc」と入力して、「作成」をクリックします。
もともと入力されている拡張子(.tex)は削除してください!


「latexmkrc」が作成できたら、画面左にそのファイルがあるので、それをクリックします。
すると、エディターで「latexmkrc」が編集できるようになります。
$latex = 'platex';
$bibtex = 'pbibtex';
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$makeindex = 'mendex -U %O -o %D %S';
$pdf_mode = 3;






画面左上の「メニュー」をクリックすると、「コンパイラ」という項目が出てくるので、それを「LaTeX」に変更します。


ここまで済んだら、もう一度リコンパイルしてみましょう。
リコンパイルは、「リコンパイル」をクリックするか、Windowsなら「Ctrl+S」または「Ctrl+Enter」でもできます
すると、画面右に「あ」と出力されているはずです。



これで日本語で文書が書けるようになりました!