この記事では,解析力学のおすすめ参考書を紹介します.
目次
【入門レベル】解析力学のおすすめ参考書
小出昭一郎「解析力学 (物理入門コース 新装版)」(岩波書店,2017)

はじめて解析力学を学ぶ学生におすすめの一冊です.
難易度が高くないため,力学を学んでいれば読み進められるでしょう.
入門レベルなのでこれ一冊で網羅的に勉強できるわけではないですが,それでも解析力学の基本的な内容は十分記載されています.
【基礎レベル】解析力学のおすすめ参考書
畑浩之「基幹講座 物理学 解析力学」(東京図書,2014)

解析力学の理論的な部分がすべて書いてあるので,これ一冊を読破できれば解析力学をマスターできたと言って良いでしょう.
難易度は入門レベルに比べて高めですが,本の中で必要な知識は説明されているのでじっくり読むのにおすすめの本です.
有名なランダウの力学に似ている部分があり,学生同士で自主ゼミをやる際に使用するのもおすすめです.
ただし,剛体の分野は載っていないので,他の本で補完する必要があります.
演習問題略解には詳しい解答が載っているので,剛体を除いて試験対策も可能です.
高橋康「量子力学を学ぶための解析力学入門 増補第2版 (KS物理専門書)」(講談社,2000)

本のタイトルにもあるように,量子力学を学ぶ上で必要な解析力学の知識を学べる一冊です.
試験対策にはあまりおすすめできません.
実際,本の前書きには,
この本を読んだとしても,古典力学の計算問題は絶対に上手にはならない.
と書いてあります.
しかし,量子力学のための必要最低限の内容がわかりやすく記載されているので,「量子力学を早く学びたい!」という学生に強くおすすめします.
